2025.04.25

アパートの外壁塗装をしたいけどお金がない…費用を抑える5つの方法|手遅れになる前に【2025年版】

外壁塗装お金がないのアイキャッチ

「外壁塗装をしたいけれど、お金がなくて進められない…」

そう悩むアパートオーナーの方は少なくありません。しかし、外壁塗装を放置したままでいると、劣化が進んで建物の寿命が縮んだり、入居率の低下につながるリスクがある点に注意が必要です。

そこでこの記事では、アパートの外壁塗装を放置するリスクや、費用相場、そして「お金がない」状況でも無理なく外壁塗装工事を行う5つの対策について紹介します。

また、2025年の最新情報をもとに補助金制度やローンの活用、信頼できる施工業者の選び方も解説しているので、安く外壁塗装を始める参考にしてください。

アパートの外壁塗装を「お金がなくてできない」と放置するのはNG

「お金がないから」という理由で、アパートの外壁塗装を後回しにしているオーナーも多いのではないでしょうか。ですが実際には、外壁塗装は、単なる見た目の問題ではありません。

結論としてアパートの外壁塗装は、建物を風雨や紫外線から守り、資産価値を維持するために必要な「予防保全」です。

「今はお金がないから…」と先延ばしにすると、将来的に修繕費用が高額化するほか、雨漏りや躯体腐食といった深刻なトラブルに発展するかもしれません。

よってまずは、外壁塗装を怠ることで発生する重大なリスクについてみていきましょう。

外壁塗装はオーナーの必須メンテナンスです

外壁塗装は、アパートの維持管理するうえで必須の項目だとご存じでしょうか。

例えば、国土交通省が公開している「民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック」でも、次のように、外壁などの劣化対策を定期的に行うべきとされています。

実際に、築10年を超える建物は急速に劣化が進行します。塗装による保護機能が落ちてしまうと、雨水の侵入やカビの発生などが起こりやすくなり、修繕費が膨れ上がる恐れがあるので、塗装が剥げてしまう前に修繕をする必要があるのです。

早期対応がコスト削減につながるほか、トラブルを生まない安定経営にもつながるため、ぜひ後述する費用を抑えた外壁塗装の方法をチェックしてみてください。

いますぐ「外壁塗装のお金がない人に最適な5つの対策」をチェックする
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外壁塗装の放置で起こる雨漏り・腐食・入居率低下のリスクとは?

外壁塗装を放置すると、建物の劣化が急速に進んで、アパート全体に深刻なダメージが起こるほか、その修繕費が高額になったり、入居者離れにもつながったりと収益低下のリスクが発生しやすくなります。

例えば、次のような問題は、外壁塗装を放置しすぎることで発生するものばかりです。

  • 雨漏りの発生(特にサッシ周辺や外壁のひび割れ部分)
  • 鉄筋の腐食・コンクリートの爆裂
  • 内装材のカビ・クロス剥がれ
  • 木部の腐朽やシロアリ被害

一度上記の問題が起こると、外壁塗装だけでは対処できず、内部の構造補修や全面改修が必要になる場合もあります。

実際に住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいダイヤル)の電話相談事例には「塗装の色あせに関する相談」があり、次のような回答が公開されていました。

外壁塗装が放置された建物すべてに起こりうるリスクですので、十分に注意してください。

すでにアパートで雨漏りが起きそうだとお悩みの方はこちらをチェック

20年以上未塗装のアパートに起こりうる劣化とは?【手遅れを回避しよう】

外壁塗装を20年以上していないアパートでは、ひびわれや内部鉄筋の腐食(錆汁)といった目に見える劣化だけでなく、建物の構造に深刻なダメージを及ぼす可能性が高くなります。

そして、もし長年放置していて次のような状況が起きている場合には、早めに修繕工事を実施しましょう。

劣化症状主な原因放置時の影響
チョーキング現象塗膜の分解・紫外線劣化防水性能が低下している
クラック(ひび割れ)下地の劣化・地震・凍結雨水侵入や内部腐食の原因になる
コケ・カビの発生湿気・換気不足外観劣化・建物寿命の短縮に影響する
塗膜の剥がれ下地との密着力低下上記の劣化が進行しやすくなる
シーリングの硬化紫外線・経年劣化隙間から水が侵入しやすくなる

外壁塗装の耐用年数は、使用塗料にもよりますが10〜15年が一般的です。

アパートを建てたときから20年以上手入れされていない場合に起こりやすいので、築20年を経過するアパートはもちろん、長い間メンテナンスをしていないなら、この機会に外壁診断を依頼しましょう。

【株式会社マーク担当者のコメント】
株式会社マークでは、無料の修繕診断を提供しています。詳しくは以下のリンクをチェックしてみてください。

アパートの外壁診断はマークにお任せ

アパートの外壁塗装費用はいくら?【2025年の相場】

アパートの外壁塗装を検討するうえで、まず気になるのが費用相場です。

特に「お金がないから工事できない」と悩む方にとっては、現実的な価格感を知ることが最初の一歩となるため、以下より、2025年時点におけるアパート1棟あたりの平均費用や、坪単価の目安、さらにはアパートならではの費用が高くなる要因について詳しく解説します。

1棟あたりの平均費用と坪単価の目安

アパートの外壁塗装にかかる費用は、1棟あたり100〜250万円程度が相場です。

また以下に、アパートの規模感別の「費用相場」「坪単価」の目安をまとめました。

建物規模延床面積
(目安)
外壁塗装の
費用相場
坪単価
(目安)
小規模
(4戸前後)
約50〜100㎡75万〜120万円1.2万~1.5万円/坪
小~中規模
(8戸前後)
約100〜150㎡105万〜165万円約1.1万円/坪
中規模
(12戸前後)
約150~200㎡140万〜220万円約0.9万円/坪
大規模
(16戸前後)
約200~250㎡175万~265万円約0.8万円/坪
※塗料:シリコン塗料(足場・洗浄・付帯部込み)を想定
※参考:外壁塗装の一括見積もりサービス「ヌリカエ」掲載データ(2025年4月時点)

アパートの規模が大きくなるほど、1㎡当たりの単価を安く抑えられるのが特徴です。まずは単価ベースでざっくりと工事費を概算し、そのうえで複数社から見積もりを取り、比較をしてみてください。

アパートならではの費用が高くなる要因

まずアパートの外壁塗装は、戸建住宅と比べて費用が高くなる傾向があります。

その理由は、建物の規模以外にも、特有の追加作業や施工リスクが関係しているためです。参考として以下に、アパートで発生しやすい追加料金の要因をまとめました。

要因詳細説明
足場の大型化・複雑化階段や通路を囲むため、通常より足場設置が大掛かりになる
共用部の追加施工廊下・階段・手すり・天井など、共用スペースも塗装対象に含まれる
居住者対応工事中に居住者へ説明・配慮が必要なため、人件費・工期が増加する
近隣対策費用塗料飛散防止の養生、騒音配慮のための追加作業が発生する
高耐久塗料の採用長期的なメンテナンスコストを抑えるため、シリコン以上の高性能塗料を求められる場合がある

以上より、アパートの外壁塗装では「共用部の施工」「居住者配慮」「高性能塗料採用」などがコストアップの要因となります。

つい忘れてしまいがちな考慮ポイントですので、見積もりを取る際には、上記の費用が含まれているのかをチェックしておきましょう。

アパート外壁塗装の費用・期間について詳しく知りたい方はこちら
外壁塗装をするならあわせて屋根塗装をするのもおすすめ

外壁塗装のお金がない人に最適な5つの対策

外壁塗装をするお金がないとお悩みの方は、本項で紹介する5つの対策を検討してみてください。

なかには、数万~数十万円規模で費用負担を減らせる場合があります。外壁塗装を放置すると、後からさらに高額な費用負担が出てしまうため、今のうちに対策をスタートしましょう。

【対策1】外壁塗装ローンで分割払いを検討する

まとまった資金がないとお困りなら、外壁塗装ローン(リフォームローン)を利用するのが有効です。

上記のローンはアパートのオーナーも対象であり、費用の分割払いができるようになるため、月々の支出を抑えながら外壁塗装の工事に着手できます。参考として、適用できるローン商品の一例をまとめました。

ローンの名称金利返済期間条件
賃貸住宅リフォーム融資
(住宅セーフティネット)
【10年以下】
年1.35%
【11年以上】
年1.67%
20年以内・工事費の80%まで(10万円単位)
・融資対象住宅を登録住宅とする
アパートオーナー向けリフォームローン(興能信用金庫)年1.90%6ヵ月以上15年以内・業歴3年以上で安定的な家賃収入がある
・団体信用生命保険に加入できる
出典:住宅金融支援機構「賃貸住宅リフォーム融資(住宅セーフティネット)」
出典:興能信用金庫「アパートオーナ向けリフォームローン」

ローンというと「借金」のイメージをもたれがちですが、予防保全を早めに実施するために必要な手続きであり、多くのアパートオーナーが利用しています。

とはいえ継続的に返済が必要になるため、無理のない返済計画を立てられる範囲で、利用を検討してみてください。

【対策2】火災保険・共用部分の災害補償を確認

火災保険・共用部分の災害補償に加入している方は、自然災害等による破損などの条件を満たせば、災害補償として外壁塗装工事費や大規模修繕費をまかなえるかもしれません。

例えば、多くの火災保険には「風災・雹災・雪災」などの自然災害補償が含まれており、外壁や屋根などの損害に対して保険金が下りることがあります。ただし、補償対象となるためにはいくつかの条件を満たさなければなりません。

補償対象補償例注意点
風災・台風外壁の一部が飛来物で破損被害写真の提出が必須
雹災・雪災雹でサイディングが割れた保険会社への連絡は被害後3年以内
落雷・爆発配管や外壁電気系統の焼損修理見積書の添付が必要
経年劣化対象外台風等との因果関係が不明だと不支給

ただし、悪徳業者が保険活用をしないかと勧誘してくるケースもあり、次のように注意喚起がおこなわれている点に注意が必要です。

  • 火災保険の保険金請求代行業務や住宅修繕を行う事業者に関するトラブルにご注意ください(引用:ソニー損保
  • 「火災保険を使って実質的に無料で修理ができる」などとうたい、火災保険金を利用した修理工事契約を締結させる事業者に関する注意喚起を行いました。(引用:消費者庁
  • 住宅等の建物修理に関して、「共済(保険)が使える」と言って勧誘する業者とのトラブルが増加しています。(引用:JA共済

そのため、災害補償などは自身の判断で利用することが重要です。

【対策3】自治体の補助金制度を活用する

アパートの外壁塗装工事には、自治体からの補助金が利用できる場合があります。

指定されている条件を満たせば、数万円〜数十万円の支援を受けられることもあるため「お金がないから塗装できない」と悩むオーナーにとって大きな助けとなるでしょう。

条件・制度提供元補助額・補助率
耐震補強工事支援事業国土交通省地域による
空き家賃貸用住宅リフォーム補助金制度国土交通省地域による
不燃化・バリアフリー化改修工事費補助金神奈川県
(大和市)
工事費用の50%
(上限20万円)
分譲マンション共用部分改修費用助成制度東京都
(中央区)
工事費用の10%×2/3
(上限1,000万円)

なお自治体の制度は、申請時期・対象条件・必要書類が自治体ごとに異なります。

そのため、まずは「○○市 外壁塗装 補助金」で検索するのがおすすめです。また、補助金対応に慣れている業者を選べば、書類作成サポートも受けられるため安心です。

株式会社マークに神奈川県の外壁塗装補助金について相談する

【対策4】後払い対応の施工業者を探す

「手元にまとまった資金がない…」とお悩みなら、後払い対応の施工業者を選ぶことで、費用負担を抑えやすくなります。

施工業者のなかには、従来の契約時に「着工金」として30〜50%を支払う仕組みではなく、完工後の一括支払い(後払い)に対応してくれる業者も少なくありません。

そこまで長引かせることはできませんが「1ヶ月後くらいに資金を準備できそうだ」という場合には、後払いの相談をしてみるのもひとつの手です。

【対策5】複数社の見積もりでコストを適正化する

外壁塗装の費用を抑えたいなら、複数社から見積もりを取って比較することが最も有効な対策です。

なぜなら外壁塗装は、業者によって見積もりに大きな差が出やすいためです。参考として以下に、見積もりの比較ポイントをまとめました。

比較ポイント確認する内容
見積もり内訳の明細「一式」表記ではなく項目別に金額が出ているか
塗料の種類・グレード耐用年数やメーカー名が明記されているか
工事範囲外壁だけでなく、共用部・付帯部まで含まれているか
保証内容保証の年数・対象範囲が明示されているか
現地調査の有無現地確認なしで見積もっていないか

1社だけの見積もりでは「価格が高いのか妥当なのか」が判断できませんが3社ほどあれば、費用の違いが見えてきます。

そのため見積もりは最低でも3社以上から取得し、可能であれば一括見積もりサービスを活用すると効率よく比較を実施できます。

安くても信頼できる業者を見極めるポイント

外壁塗装の施工費用が「安い」ことは魅力的ですが、価格だけで業者を選ぶのはNGです。

トラブルを回避して、品質の高い工事をしてもらうためにも、以下に示すチェックポイントをもとに、信頼できる業者を見極めることをおすすめします。

  • 現地調査を丁寧に行ってくれる
  • 見積書に詳細な内訳と使用塗料の情報が明記されている
  • 施工後の保証内容(年数・対象範囲)を説明してくれる
  • 契約前にしつこい営業をしてこない
  • 地元での施工実績が豊富で、口コミ評価が高い

上記のチェックにあてはまる業者は「工事後の追加費用が発生しにくい」「施工後の品質に満足できる」というように、トラブルが起きにくいのが特徴です。

神奈川県で外壁塗装・大規模修繕の施工業者を探している方はこちら
外壁塗装工事を含む大規模修繕でよくあるトラブルを知りたい方はこちら

お金がない & アパート外壁塗装に関する悩み相談|知恵袋事例

アパートの外壁塗装の費用を捻出できず、困っているオーナーは非常に多いです。実際に、Yahoo!知恵袋などでも次のような投稿をしているオーナーもいます。

屋根と外壁の塗装は必要ですか?
貯金ないので暫く出来ませんが
同時期に建てた近所がやっていて焦っています
最悪ローン組んでまでやるものなのかと…
引用:Yahoo!知恵袋「リフォーム」

なお、上記の質問に対しては専門家からの回答があり、早めにメンテナンスをすべきだと解決策が共有されています。

もし専門家からアドバイスをもらいたいなら、株式会社マークでも無料相談に対応しています。アパートの外壁塗装の不安をお持ちなら、ぜひその声をお聞かせください。

株式会社マークに神奈川県のアパート外壁塗装を無料相談する

信頼できる業者を選ぶコツと「安さ」に隠れた落とし穴

外壁塗装の費用を少しでも抑えたいと考えるのは当然ですが、価格だけを基準に業者を選ぶと、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクもあります。

ここでは、信頼できる業者を見極めるためのコツと、安さに潜むリスクについてまとめました。

「一式見積もり」の注意点

「一式〇〇円」と書かれた見積もりだけで契約してしまうと、後から追加費用を請求されるリスクがあります。見積もり内容は必ず明細化されたものをチェックしましょう。

なお施工業者からは、必ず内訳明細付きの見積書をもらい、以下を確認してください。

  • 塗装面積と単価が明示されているか
  • 塗料のメーカー名・グレードが記載されているか
  • 足場・付帯部・養生費が個別に記載されているか

契約前に「ここに書かれていない作業は、追加費用が発生するのか?」と確認しておくことで、追加費用の有無をはっきりさせられます。

大手と地域業者の比較ポイント

外壁塗装を依頼する際に「大手業者」「地域密着型業者」のどちらを選ぶかも重要なポイントです。以下にそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。

項目大手業者地域密着型業者
費用やや高め
(広告費・中間マージン含む)
中間コストが少なくリーズナブル
品質管理マニュアルが整備され安定している職人による技術力差が出やすい
保証・アフター対応保証が手厚く、窓口対応がスムーズ地元だからこそ、すぐに駆けつけてくれることが多い
柔軟な対応標準プラン中心で融通がききにくい場合あり要望に応じたカスタマイズ対応が得意
信頼性企業ブランドがあり安心感がある口コミ・地元実績が重要な判断材料

一概にどちらが良いとは言い切れませんが「価格重視なら地域業者」「保証や安心感を重視するなら大手」というふうに、オーナー自身の重視ポイントに合わせて選ぶと失敗しにくくなります。

また、可能であれば両者を比較するためにも「大手1社+地域業者2社」くらいで相見積もりを取り、比較検討するのがおすすめです。

よくある質問|アパート外壁塗装と資金に関するQ&A

アパート経営はローンを使っても赤字にならない?

適切な返済計画を立てれば、外壁塗装ローンを活用しても赤字にはなりません。むしろ早期にメンテナンスすることで、家賃収入の安定化や資産価値の維持につながり、長期的なプラスに働きます。

アパートの外壁塗装は自分で塗っても問題ない?

原則として、アパートの外壁塗装をDIY(自分)で行うのは推奨できません。法律・安全性・品質管理の観点から、専門業者に依頼すべき工事です。素人作業で事故やトラブルが起きた場合、大きな責任問題にも発展しかねないため、プロに任せるのが良いでしょう。

まとめ|アパートの外壁塗装に悩んだら、まずは無料相談から

アパートの外壁塗装は、単なる見た目の問題ではありません。建物を守り、家賃収入を安定させ、資産価値を維持するために不可欠なメンテナンスです。

「お金がないから」と外壁塗装を後回しにしてしまうと…

  • 雨漏りや躯体腐食による大規模修繕費用の発生
  • 入居者離れによる収益悪化
  • 最悪の場合、資産価値の大幅な下落

といった、より深刻なリスクを招きかねないため、まずはアパートの外壁塗装について、無料で相談できる専門業者探しからスタートしましょう。

また「どの対策を選べばいいかわからない」「信頼できる施工業者を知りたい」「神奈川県の補助金について具体的に相談したい」とお考えなら、株式会社マークの無料相談をぜひご活用ください。

専門スタッフが、あなたの状況に合わせた最適な方法を提案します。

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監修・執筆|この記事は株式会社マークの編集チームにて作成しております。なお掲載している国・機関の情報は最新情報にもとづき適切に編集を実施しています。

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